こんにちは!スジナタです!
「畑で野菜を育てようと思ったけど、庭の土が固くて鍬(くわ)すら刺さらない…」
そんな経験、ありませんか?
「固い土だから、トラクターや耕運機を使わないとダメかな…」
「雨が降ると、畑が水浸しになって困る」
こうした問題で、野菜作りをあきらめかけている方も多いかもしれません。
でも、大丈夫!この記事では、
- 粘土質の畑でも野菜を元気に育てるコツ
- 耕す手間を減らす方法
- 雨の日でも水はけの良い畝の作り方
を詳しくご紹介します。
お悩み解決のお手伝いができましたら幸いです!
粘土質の畑で水はけの良い畝は作れる
粘土質の土は固く、水はけが悪い特性があります。
水田に向いた性質で、野菜を育てるには少し工夫が必要です。
しかし、適切な方法で畝を立てることで、粘土質の畑でも水はけの良い畝を作り
野菜が育てられる環境に変えることができます。
粘土質は耕すと水はけが悪くなる
粘土質の畑は、耕すことで一時的に柔らかくなります。
実はその下の層が固く締まり、水が地中に浸透しづらくなってしまいます。
さらに、耕運機やトラクターで耕すと、土がかえって締まってしまい
逆に水はけが悪化してしまうのです。
水はけが悪いと苗の根張りが悪くなり、根腐れや病気の原因になることも。
しかし、この記事で紹介する方法を使えば、しっかりと水はけの良い畝を作ることができ、雨の日でも安心です。
粘土質土壌の畝立て方法
では、具体的にどのように畝を作れば良いのでしょうか?
以下に、粘土質の畑で水はけの良い畝を作るための手順をご紹介します。
- 外溝を深めに掘る
- 反対側も同じように掘る
- 排水先を決める
- 暗渠(あんきょ)を作る
- 中溝(なかみぞ)を掘って土を畝の上に盛る
- 畝の土をならしてマルチを敷く
これで水はけが良く、野菜が育ちやすい畝が完成します。
手順1:外溝を深めに掘る
畝を作る際、畝間に水がたまっても野菜に影響が出ないように、外側にしっかりと深めの溝を掘ります。
深さは約30cmで、剣先スコップがしっかり埋まる程度が目安です。
支柱や十数メートルあるヒモを使うとまっすぐな溝を作れます。
また、溝に土が多少残っても後で整えるので、上の画像ぐらいで大丈夫です。
手順2:反対側も同じように掘る
反対側も同じ要領で溝を掘り、掘った土は畝に使います。
しっかりと盛り上げておきましょう。
手順3:排水先を決める
水を逃がすための排水先を必ず確保しましょう。
排水先がないと、掘った溝に水が溜まり畝が冠水してしまいます。
適切な排水路を作ることで、水はけの良い畝を実現します。
排水先を決めたら、貯まった水が排水先に集まるように、緩い傾斜溝にしておきましょう。
私の畑では、やや傾斜していて1~2m先に水路があり、田んぼだった頃に水路に水を吐けるようにしていた様です。
手順4:暗渠(あんきょ)を作る
先ほど決めた水路へ水が流れるように暗渠(あんきょ)を作ります。
これにより、畝の余分な水が外に流れ出るようになり、冠水を防ぎます。
しばらくサボっていた為、暗渠が土で塞がっていました。
まずは、水が流れるように土あげです。
畝間の溝から暗渠へ流れるように、チューブ菅を埋める溝を掘ります。
ここは、通路にもなるのでチューブ菅を埋めて暗渠にしています。
もう一方の外溝にも排水用に暗渠を作ります。
もしも、片方が埋まってしまっても、一方が排水出来れば冠水しません。
ある程度、土が貯まっても良いようにチューブ菅から少し深く掘っておきます。
手順5:中溝(なかみぞ)を掘って土を畝の上に盛る
両端に掘った外溝の間に、浅めに畝間を掘り土を畝に上げます。
こうすることで、外溝へ水が流れて行くことで、畝間に水がたまることを防ぎます。
ただし、一回掘った畝間に雨水が貯まらないわけではありません。
畝間に水が貯まってしまったら水が引くのを待ち、水貯まりができた所に土で埋めて、なだらかにします。
畝間は、外溝の半分くらい浅く掘ること
手順6:畝の土をならしてマルチを敷く
畝の上に盛り上げた土の塊を砕きます。
この時、乾燥していると固くて上手く砕けないことがあります、
その場合は、雨の後か少し湿らせると上手く砕けます。
小石ぐらいの大きさまで砕ければOKです。
最後に、畝の土を均してマルチを敷きましょう。
土砕いた土から出てきた雑草や石は除いておきます。
草は堆肥にし、石は先ほど作った暗渠のチューブ菅の口元に敷いておきます。
ある程度ならしたら、ビニールマルチなどを敷いて完成です。
番外編:不耕起栽培なら雑草堆肥と刈った雑草を敷く
不耕起栽培を取り入れる場合は、雑草堆肥を上に薄く撒き
その上に刈り取った雑草を敷き詰くことで土壌がさらに改善されます。
上の画像のように草を敷いたら完成です。
後は種や苗を植えたり、草をさらに厚く敷いても良いでしょう。
こちらでは、雑草堆肥について紹介しています👇️
まとめ
以上、粘土質土壌の畑で水はけの良い畝を作る方法を詳しくご紹介しました。
粘土質土壌は固くて水はけが悪く、何度も耕さなくては野菜が育たないと思いがちです。
ですが、今回お伝えした方法で畝立てすると水はけを改善し、野菜が育ちやすい環境を作ることができます。
少しでも栽培の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。